NGC1333とvdB16

NGC1333,vdB16

NGC1333とvdB16

Takayuki Yoshida

ペルセウス座のNGC1333とvdB16の周りに広がる分子雲

NGC1333は青い比較的小さな星雲で、この写真では中央上部に写っています。 このNGC1333は、ペルセウス座とおうし座の境界線当たりに位置している星雲で、小さいながらも青色をしたガス星雲と、 その周りに走る暗黒帯が美しい天体です。 このNGC1333の右下に写っている、より小さな青い星雲には、vdB16というナンバーが付けられています。 こちらはアイリス星雲を小さくしたようなイメージです。

この二つの星雲の周りには、写真のように非常に淡い星間ガスが漂っています。 よく分子雲等と呼ばれる淡い星雲で、この写真では強烈な画像処理を施してコントラストを高めています。 ガスの流れる様子とその暗黒帯の姿が、何か生き物のようにも見えて迫力があるところです。 非常に淡い星雲ですが、デジタル機材を使って撮影にチャレンジしてみるのも面白いと思います。

このNGC1333を撮影した日の天候は良かったのですが、途中で何度か曇られたので、露出時間があまりかけられませんでした。 できれば、もう少し透明度のよい夜に再チャレンジしたい対象です。 焦点距離が長い望遠鏡を使って、NGC1333の部分だけ拡大撮影しても面白そうです。


Imaging information

撮影機材: タカハシε180, タカハシNJPTemma2赤道儀

使用カメラ: SBIG STL-11000M, Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間: L=80分(10分×8),R=10minx2, G=10minx2, B=10minx2で撮影
総露出時間 2時間20分

画像処理ソフト: ステライメージ6.5, PhotoshopCS5

撮影場所: 岡山県備前市八塔寺、2011年撮影