わし星雲 IC2177

わし星雲 IC2177

わし星雲は、全天一明るい恒星シリウスの約7度ほど北東で輝いている大きな散光星雲です。 その星雲の形が鷲のように見えることからこの愛称がありますが、海外ではカモメ星雲(Seagul Nebula)と呼ばれています。 どちらかというと、カモメの方が星雲の形に近いのではないかと個人的に思います。

わし星雲は大きな星雲ですので、この望遠鏡の写野には全体が収まりません。そこで特徴的な頭の部分と、それに繋がる 胴体部分を構図取りして撮影した作品です。 撮影中にガスが何度か通過したので、輝星が少し滲んでしまいましたが、その分カラフルに仕上がってくれました。 こうしてみると、わし星雲は赤色だけでなく、青っぽい星雲も存在していてカラフルな色合いをしていることがわかります。 南中高度が低いので撮影しづらい対象ですが、毎年冬になったら撮影してみたくなる対象です。


Imaging information

撮影機材: タカハシε250, 国際光器ヘラクレス赤道儀

使用カメラ: SBIG STL-11000M, Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間: L=120分(10分×12),R=20min, G=20min, B=20min(RGB:2x2binned)
総露出時間 3時間

画像処理ソフト: ステライメージ6, PhotoshopCS4

撮影場所: 奈良県十津川村