NGC6960

NGC6960

はくちょう座の超新星残骸「網状星雲」の西側(NGC6960)を冷却CMOSカメラを使って撮影した写真です。 比較的明るく面積も広い網状星雲東側と比べると、 とても繊細で糸が絡んだように見えることから「糸状星雲」や「魔女のほうき星雲」と呼ばれることもあるようです。

写真の中に写っている明るい星は、はくちょう座52番星です。 この星を目印にすれば、星雲の位置もわかりやすく、 構図も取りしやすい天体です。 淡い星雲なので、通常のフィルターではっきりと綺麗に写し出すためには透明度のよい夜空が必要です。

今回は、星雲が発している波長の光だけを通す、デュアルバンドのナローバンドフィルターを使って撮影しました。 2等星がやっと見えるかどうかの都会の夜空からの撮影ですが、フィルターの効果で淡い星雲がコントラストよく写し出されました。 デュアルバンドフィルターは、都会からの撮影に威力を発揮してくれますね。


Imaging information

撮影鏡筒:セレストロンEdgeHD800-CG5

望遠鏡架台:ビクセン SXP赤道儀

撮影カメラ:ZWO ASI2600MC Pro 冷却CMOSカメラ

カメラの設定:ゲイン100、オフセット50、センサー温度マイナス5度

露出時間:L=600secX15枚、アイダスNBZフィルター使用

画像処理ソフト:PixInsight、ステライメージ9、PhotoshopCC 2020

撮影場所:兵庫県宝塚市、2023年6月撮影