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NGC7822星雲

NGC7822, Ced214

NGC7822星雲

Takayuki Yoshida

ケフェウス座のNGC7822星雲

NGC7822とCed214は、ケフェウス座とカシオペア座の境界付近に位置する星雲です。 比較的大きな星雲で、星雲の明るい部分は南北に分かれています。 上の部分がNGC7822で、下部の明るい部分にはCed214の番号が付けられています。 淡い星雲ですが、フィルターを天体用に換装したデジタル一眼レフカメラを使うと、 標準レンズでもうっすらと写ってきます。

この星雲は天の北極に近いところで輝いているので、日本からは季節を問わず見ることができますが、 高度が高くなる秋が撮影に適しています。 北極星に近いので、NGC7822を撮影する際には、極軸合わせは普段以上に正確にしておきましょう。 極軸がずれている状態でオートガイド撮影すると、写野が回転してしまいます。

この写真の撮影には、焦点距離850ミリのイプシロン望遠鏡を使用しました。 カメラには35ミリフルサイズの冷却CCDを用いましたが、星雲が大きいので全体が入りません。 そこで、星雲を走る暗黒帯が特徴的な部分を構図取りしてみました。 NGC7822の全体を入れる場合は、500ミリ前後の望遠鏡が適していると思います。


Imaging information

撮影光学系: タカハシε-250

赤道儀: 国際光器ヘラクレス赤道儀

使用カメラ: SBIG STL-11000M, Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間: L=60分(10分x8),R=10minx2, G=10minx2, B=10minx2で撮影
総露出時間 2時間

画像処理ソフト: ステライメージ7, PhotoshopCS5

撮影場所: 岡山県備前市吉永町八塔寺、2013年撮影