アンドロメダ座のM31銀河
M31, The Andromeda Galaxy
Takayuki Yoshida
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アンドロメダ座のM31銀河
秋に夜空を見上げると、ペガサスの四辺形が目立ちます。 そこから北西に目を向けると、アンドロメダ座となったアンドロメダ姫が横たわるように輝いています。 そのアンドロメダ座の腰の辺りで輝くβ星(ミラク)のやや西側に目をやると、 ぼんやりとした雲のようなものが見えるはずです。 これがアンドロメダ銀河です。
アンドロメダ銀河は、メシエ番号ではM31という番号が与えられている大きな系外銀河で、4等級の明るさがあります。 地球からの距離は220〜230万光年と考えられており、約1兆個の星が集まった天体です。 私たちが住む天の川銀河の伴銀河である大マゼラン雲と小マゼラン雲を除くと、 肉眼で見える最も明るい銀河です。 また同時に、肉眼で見ることができる最も遠くの物体です。
アンドロメダ大銀河は、大きく明るいので、デジタル一眼レフカメラを使えば比較的容易に撮影することが出来ます。 50ミリ標準レンズでもその姿が小さく認められますが、銀河の写真としては少々寂しいので、 できれば200ミリ以上の望遠レンズを使って大きく写したいところです。 秋の天気が安定した夜に、じっくりと撮影してみてはいかがでしょう。
このアンドロメダ銀河の撮影には、コーワのテレフォトレンズ「PROMINAR 500mm F5.6 FL」を使用しました。 アンドロメダ銀河を迫力ある姿で写すため、今回は接眼部に標準マウントアダプターのTX10を使用し、焦点距離500ミリで撮影しています。 500ミリで写すとF値は5.6と若干暗くなりますが、屈折望遠鏡らしいコントラストの良い画像が得られました。
Imaging information
撮影光学系: コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FL (マウントアダプター TX10使用, 500mm F5.6)
赤道儀: ビクセンSXP赤道儀
使用カメラ: SBIG STL-11000M, Astronomik Type2C LRGBフィルター
露出時間: L=90分(15分x6),R=10min, G=10min, B=10minで撮影
総露出時間 2時間
画像処理ソフト: ステライメージ7, PhotoshopCS5
撮影場所: 兵庫県神河町砥峰高原