オリオン大星雲

M42,NGC1977

オリオン大星雲

Takayuki Yoshida

オリオン大星雲 M42

お馴染みのオリオン座で輝く大星雲、M42オリオン星雲の写真です。 オリオン大星雲は、天体望遠鏡で覗くと「鳥が羽を広げたような姿」 に見えることで有名な星雲です。この星雲は非常に明るく大きいので、 少しの光害があっても見ることができます。また、その存在も早くから知られていたようで、この星雲の発見者には 諸説あるようです。

この星雲の中心には(写真では飽和して写っていますが)、トラペジウムと呼ばれる4重星が存在しています。 生まれたばかりの若い星が集まる星団で、オリオン星雲の象徴の一つとも言えます。天体望遠鏡で覗くと4つの星が寄り添って 綺麗に見えてきます。

ビクセンのED103S天体望遠鏡にレデューサーを取り付け、冷却CCDカメラで撮影した写真です。 ランニングマン星雲と呼ばれるNGC1977を入れようと構図をよくばったので、少し窮屈な画面になってしまいました。 しかし星雲の淡い広がりも表現され、綺麗に仕上がったと思います。次回はオリオン星雲だけ撮ってみてもよさそうですね。


Imaging information

撮影機材: ビクセンED103S望遠鏡ビクセンSXD赤道儀

使用カメラ: SBIG ST2000XM, Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間: L:10分×10, RGB:各10分×2

画像処理ソフト: Stellaimage5, PhotoshopCS

撮影場所: 岡山県吉永町八塔寺, 2008年撮影