M101銀河
M101 galaxy
Takayuki Yoshida
- Previous photo:M106
おおぐま座 M101銀河
M101銀河は、おおぐま座の尻尾付近に位置する系外銀河です。 M101銀河は発達した腕を持っており、銀河の腕がクルリと巻いた姿に見えることから回転花火銀河とも呼ばれています。
M101は、写真に撮ると大変美しい銀河ですが、メシエ天体に選ばれている系外銀河の中でも暗く、 口径5センチの双眼鏡を使ってもぼんやり見えるかどうかというところです。 口径の大きな望遠鏡を使用しても、腕の部分を見るのは難しく、捉えどころのない天体というイメージです。
あわいM101銀河ですが、個人的に思い出深い天体で、系外銀河の中で初めて見たのがM101銀河でした。 当時は自動導入機能などありませんでしたので、星図を片手に必死に探したのを覚えています。 また、当時も都会に住んでいたのですが、口径13センチの天体望遠鏡で微かながらM101銀河を見ることができました。 2024年現在は、更に口径の大きな天体望遠鏡を使用しても全く見えないことを考えると、 夜空は非常に明るくなってしまったのだなと実感しています。 日本経済は落ち込んでいるのに、星空環境は悪くなってしまって、踏んだり蹴ったりの気分ですね(笑)。
淡いM101銀河ですが、Seestarを使えば腕の部分まではっきりと映し出すことができます。 上の画像は約2時間スタックした結果ですが、30分ほどでも渦巻の様子はよくわかります。 都会でも時間を掛ければM101の渦巻は写るので、チャレンジしてみてはいかがでしょう。 なお画像はトリミングしています。
Imaging information
スマート望遠鏡:ZWO SeestarS50
操作デバイス:HUAMEI MediaPad M5 lite タブレット
フィルター:無し
スタック時間:約2時間
画像処理ソフト:ステライメージ9、PhotoshopCC 2020
撮影場所:岡山県備前市吉永町、2024年2月撮影