ヘルクレス座銀河団

Hercules Cluster,Abell 2151

ヘルクレス座銀河団

Takayuki Yoshida

ヘルクレス座銀河団 Abell 2151

ヘルクレス座銀河団は、200個程度の系外銀河が集まる銀河の集団です。 上の写真にも数多くの小さな銀河が写っているのがわかります。 ヘルクレス銀河団までの距離は非常に遠く、約5億光年も離れていると考えられています。

銀河団というと、春に見頃を迎える、おとめ座銀河団が有名です。 おとめ座銀河団に比べると、ヘルクレス銀河団は遠いため、 長焦点望遠鏡を使用しても、銀河は豆粒のようにしか写りません。 しかし、画面一杯に小さな銀河が写る姿は、遥か遠くの宇宙を感じさせてくれます。

ヘルクレス座銀河団は、ヘルクレス座とへび座の境界線付近に位置しています。 天体が暗く、位置がわかりづらいので、天体を導入する際は自動導入機能が便利です。 導入の際には、カタログナンバーの「Abell2151」では検索できないことが多いので、 ヘルクレス座銀河団の中で最も明るい銀河「NGC6041」を、まず導入するのがお勧めです。 構図合わせの際は、写真右寄りに写っている輝星が目印になると思います。


Imaging information

撮影鏡筒:タカハシ Mewlon-250CRS、レデューサーCR0.73×使用

望遠鏡架台:ビクセンAXD赤道儀

使用カメラ:Moravian Instruments G3-16200 冷却CCDカメラ

冷却CCD用LRGBフィルター:Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間:L=15分×6枚、RGB=各10分×2枚
(総露出時間2時間30分)

画像処理ソフト:ステライメージ8、PhotoshopCC 2015

撮影場所:岡山県備前市八塔寺、2018年撮影