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はくちょう座の超新星残骸 SNR G65.3+5.7

SNR G65.3+5.7,Sh2-91,Sh2-94,Sh2-96

はくちょう座の超新星残骸 SNR G65.3+5.7

Takayuki Yoshida

はくちょう座の超新星残骸 SNR G65.3+5.7 Sh2-91

SNR G65.3+5.7は、はくちょう座β星アルビレオの約2度北で輝く超新星残骸です。 シャープレスのカタログでは、Sh2-91、Sh2-94、Sh2-96の番号が振られています。 ちなみに、上の画像の中心座標は、赤経が19h32m58s、赤緯が+31°23′です。 赤道儀の自動導入機能を使って、座標から導入すると簡単に星雲を導入できると思います。

SNR G65.3+5.7の撮影には焦点距離200ミリの望遠レンズと、モノクロ冷却CMOSカメラを使用しました。 通常のブロードバンド撮影では、ほとんど写ってこなかったため、半値幅5nmのHαフィルターとOIIIフィルターを使用して、 ナローバンドで撮影しました。 撮影後は、Hα画像をRedチャンネルに、OIII画像をGreenとBlueチャンネルに適用して、HOOカラー合成して一枚の作品に仕上げています。

今回はモノクロカメラを使用しましたが、カラー冷却CMOSカメラと、Hα光とOIII光を通すデュアルバンドフィルターを使っても 撮りやすい天体だと思います。なお、SNR G65.3+5.7はボンヤリした天体なので、星雲の淡い部分のコントラストを求めるなら、 半値幅が狭いフィルターの方がよいかもしれません。

合計約2時間露光しましたが、星雲は非常に淡く、コントラストを上げると荒れてしまいましたが、 超新星爆発で広がったフィラメント構造がよくわかります。 はくちょう座の超新星残骸と言えば、網状星雲が有名ですが、SNR G65.3+5.7も大きな楕円構造が興味深く、 天体写真マニア受けしそうな天体ですね。


Imaging information

撮影鏡筒:キヤノン EF200mm F2L IS USM レンズ

望遠鏡架台:ZWO AM5赤道儀、ASIAIRにてオートガイド追尾撮影

撮影カメラ:ZWO ASI2600MM Pro 冷却CMOSカメラ

カメラの設定:ゲイン100、オフセット50、センサー温度マイナス5度

露出時間:Ha=OIII=180secX16枚、Chroma社フィルター使用

画像処理ソフト:PixInsight、ステライメージ9、PhotoshopCC 2020

撮影場所:兵庫県峰山高原、2023年8月撮影