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アンドロメダ銀河の中心付近


アンドロメダ銀河の中心付近

野山の紅葉が始まる頃、夜空の暗い場所で星空を見上げると、アンドロメダ座の中ほどに、 ぼうっとした白い小さな雲のようなものを見ることができます。 これが有名なアンドロメダ大銀河で、地球から230万光年離れた場所で輝く星の大集団です。 アンドロメダ銀河は、天体観望の対象としてとても人気のある天体で、 秋の観望会でもよく紹介されています。 双眼鏡や天体望遠鏡を用いると、銀河の広がりがよくわかり、見ごたえのある天体です。

アンドロメダ大銀河は、天体写真ファンにも大変人気の高い被写体です。 大きく明るいので、広角レンズを使った固定撮影でもその姿を写真に写し出すことができます。 様々な焦点距離のカメラレンズや天体望遠鏡で狙えるので、天体写真を始めたばかりの方からベテランの方まで、 幅広く楽しむことができます。

今回は、焦点距離約2000ミリの天体望遠鏡とフルサイズ冷却CCDカメラを使用して、 アンドロメダ大銀河の最も明るい部分を撮影しました。 アンドロメダ大銀河は見かけの大きさが大きいため、 銀河の腕の部分はフレームアウトしてしまいましたが、中心の暗黒帯のディテールを詳細に表現し、 迫力ある一枚に仕上げることができました。 次回は、銀河の腕の部分をクローズアップ撮影してみたいと考えています。

※銀河の全景は、ギャラリーに展示している「アンドロメダ大銀河」の写真をご覧ください。


Imaging information

撮影機材: タカハシMewlon-250CRS(レデューサー使用)、 タカハシNJP Temma2赤道儀

使用カメラ: SBIG STL-11000M、Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間: L=60分(15分×4)、Red=10分、Green=10分、Blue=10分
総露出時間 1時間30分

画像処理ソフト: ステライメージ7, PhotoshopCC

撮影場所: 岡山県備前市八塔寺