M15球状星団

M15,NGC7078

M15球状星団

Takayuki Yoshida

M15球状星団

M15は、ペガスス座に属する球状星団で、こうま座との境界線辺りにあります。 大きくて明るい球状星団なので、秋の天体観望会の対象として選ばれることの多い天体です。 M15星団の南北方向には、みずがめ座のM2球状星団、やぎ座のM30球状星団もあります。 M15星団だけではなく、3つの星団を見比べてみると、 それぞれの星団の大きさや形の違いもわかって、より楽しめると思います。

M15は、球状星団の中でも星団中心部の密集度が特に高い星団として知られています。 上の写真でも、星団の中心部が白く飽和して写っていますが、 この中心部には大型のブラックホールが存在するという説もあり、天文学者によって観測が続けられています。

M15星団は7等級前後と明るいため、双眼鏡でも確認することが可能ですが、 星が集まった様子を観察するには、天体望遠鏡が必要になります。 星の密集度が高いため、できるだけ口径が大きく、分解能の高い天体望遠鏡がこの球状星団の観望に適しています。 公共天文台が開催している秋の観望会等に参加する機会があれば、 M15をリクエストしてみてはいかがでしょう。


Imaging information

撮影機材: タカハシMewlon-250CRS(レデューサー使用)、 タカハシNJP Temma2赤道儀

使用カメラ: SBIG STL-11000M、Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間: L=60分(15分×4)、Red=10分、Green=10分、Blue=10分
総露出時間 1時間30分

画像処理ソフト: ステライメージ7, PhotoshopCC

撮影場所: 岡山県備前市八塔寺