ケンタウルス座A 電波銀河


ケンタウルス座の電波銀河NGC5128

NGC5128は、ケンタウルス座で輝く楕円銀河で、強烈な電波を出している天体として有名です。 電波銀河ケンタウルス座Aという名前でもよく知られており、2つの銀河が衝突している現場でもあります。 この銀河の中心には巨大ブラックホールがあるとも言われています。

このケンタウルスAの明るさは6等級と明るいため、双眼鏡でもその姿を確認することができます。 口径が大きめの天体望遠鏡で観測すれば、丸い雲のように見えてきて、中央には写真のような暗黒帯の切れ込みが確認できます。

ケンタウルス座Aは赤緯がマイナス42度と低いため、日本の本州からは南の地平線すれすれにしか見ることができません。 この写真は、南方向の視界が開けた奈良県の鶴姫公園で撮影しましたが、低空の大気の影響で星が流れてしまっています。 ケンタウルス座Aを天頂付近で眺められる、オーストラリアやニュージーランドでいつか撮影したい天体です。


Imaging information

撮影機材: タカハシTOA130(レデューサー使用), タカハシNJP Temma2赤道儀

使用カメラ: SBIG ST-2000XM, Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間: L:10分×2フレーム, RGB:各10分×1フレーム

画像処理ソフト: ステライメージ6.5, PhotoshopCS5

撮影場所: 奈良県野迫川村鶴姫公園,2007年撮影