M92星団


ヘルクレス座のM92星団

ヘルクレス座の球状星団と言えば、北天で最大といわれるM13が有名ですが、M92星団もなかなか見応えがある球状星団です。 M92の視直径は10秒ほどあるので、双眼鏡でもまるい星雲状に見えてきます。 口径10センチ程度の天体望遠鏡を使えば、丸いボール状の天体が恒星の集まりだということがわかります。

M92星団は1777年にボーデによって発見されたもので、メシエは1781年に観測してメシエ天体リストに加えています。 球状星団の実直径は88光年と考えられていて、絶対等級はマイナス7.8等の星団です。

このM92星団の写真は、昔ながらの純ニュートン反射望遠鏡とモノクロ冷却CCDカメラを使って撮影しました。 パソコン上でカラー化すると、星の色合いが美しい球状星団の写真に仕上がりました。 色合いの美しさは、有名なM13星団にも負けていないでしょう。


Imaging information

撮影機材: タカハシMT-200反射望遠鏡, 国際光器製ヘラクレス赤道儀

使用カメラ: SBIG ST-2000XM, Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間: L:5分×6フレーム, RGB:各5分×2フレーム

画像処理ソフト: ステライメージ7, PhotoshopCS5

撮影場所: 岡山県備前市吉永町