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アルフォンススとプトレマイオス

Ptolemaeus, Alphonsusu

アルフォンススとプトレマイオス

Takayuki Yoshida

アルフォンススとプトレマイオス クレーターの写真

アルフォンススとプトレマイオスクレーターは、月面の中央付近に位置していて、上弦の月や下弦の月の頃に見頃になります。 この写真では中央右寄りに写っています。ひょうたんの形のような2つのクレーターが、その二つのクレーターで、上がアルフォンススです。 どちらも大変大きなクレーターなのでよく目立ち、双眼鏡で月を覗いてもそれとわかるはずです。月面の中でも特に人気がある 二つのクレーターです。

アルフォンススは、中央に小さな山があるクレーターで、クレーターの中の平原にも細い溝が走っていたりして、面白いクレーターです。 また、1958年にソビエトのある博士が「噴火している」と発表して大騒ぎしたクレーターでもあります。ひょっとしたら、 いつか噴煙が見えるかもしれませんね(笑)。

プトレマイオスクレーターは、直径150キロとアルフォンススよりやや大きいクレーターです。内側には小さなクレーターがたくさん存在していて、 望遠鏡で見ると、大気の揺らぎでちらちらと見えて楽しめます。この写真では特に大きなクレーターが一つプトレマイオス内に写っています。

デジカメアダプターを使って、コンパクトデジカメで撮影した月面写真です。子細に見るとコンパクトデジカメ特有のノイズが見て取れますが、 十分シャープな仕上がりです。観望と合わせての手軽な撮影は、記念にもなって楽しめますね。


Imaging information

撮影機材: ビクセンED103S望遠鏡,ビクセンSXD赤道儀

使用カメラ: カシオ EX-Z700 コンパクトデジカメ

拡大方法: ビクセンLV20アイピースで望遠鏡の像を拡大, アダプターに取り付け撮影

露出時間: 1/5秒, ISO50, Fine画質, スポット測光

デジカメのレンズの絞り: F3.6

撮影場所: 兵庫県宝塚市, 2008年4月撮影