北天一の球状星団 M13

M13,NGC6205

北天一の球状星団 M13

Takayuki Yoshida

ヘルクレス座の球状星団 M13

ヘルクレス座のM13は、北天で一番美しいと言われている、大型で明るい球状星団です。 明るさは約5.8等ですので、星空の美しい観測場所に出かければ、肉眼でもなんとか確認できる明るさですが、 現実的には難しいと思います。 M13を探すときには、双眼鏡を用いることをお勧めします。 M13を双眼鏡で観察すると、恒星と比べて少し面積がある様子が確認できるでしょう。 口径の大きな天体望遠鏡で観察すると、星々が分解してきて、球状星団らしい姿を楽しむことができます。

M13は数十万個の星が集まった星団だと考えられています。 上の写真でも、ボールのように星々が集まった姿が写し出されています。 日本では、M13は正中すると天頂付近で輝くので、低空の大気の揺らぎなどの影響を受けづらく、 良い条件で撮影を楽しむことが出来ます。 ただ、大きく広がった星雲などと比べると小さいため、できれば、 焦点距離1000ミリ以上の望遠鏡で撮影したい対象です。


Imaging information

撮影機材:ミューロン250CRS(レデューサー使用)、ビクセンAXD赤道儀

使用カメラ:Moravian Instruments G3-16200 冷却CCDカメラ、Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間:L=10分×4フレーム、RGB=各10分×1フレーム
(総露出時間1時間10分)

画像処理ソフト:ステライメージ8、PhotoshopCC 2015

撮影場所:岡山県備前市八塔寺、2017年撮影