沈みゆくオリオン座


熊野に沈むオリオン座

熊野古道の山地に沈みゆくオリオン座の写真です。 冬の王者オリオン座が沈んでいくと、冬も終わって暖かい春が始まる季節です。天の星空は、きらびやかな冬の星座から 春の星座に移り変わり、東空からは夏の星座も顔を出す頃です。

と言っても気温の方はまだまだ低く、冷たく寒い日が続く時期ですが、ふとしたところで春を感じる季節でもあります。 雪の合間から芽を出したツクシや、大きくなり始めた花の蕾などを見ていると、寒い風の中にも暖かさを感じる頃です。

そんな日常のふとした季節感と同じように、天文ファンは星座の移り変わりで季節を感じています。 その代表的な光景が、この写真のオリオン座が沈みゆく風景です。私もこの日は遠くに見える熊野の山々にオリオンが 沈む姿を見ながら、季節が変わりゆくことを感じました。この日は空も地平線まで澄み渡り本当に美しい光景でした。

大きなこの沈むオリオン座の写真も是非ご覧ください。


Imaging information

撮影機材: SMCPentax55mmF4(F5.6で撮影), 固定撮影

使用カメラ: ペンタックス67 カメラ

露出時間: 50分、エクタロームE200(+1増感)

撮影場所: 奈良県十津川村,2005年撮影

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オリオン座の壁紙