M22 球状星団

M22,NGC6656

M22 球状星団

Takayuki Yoshida

いて座のM22星団

いて座には、メシエ天体に選ばれた7つの球状星団が輝いていますが、 M22星団は、その中で最も大きな球状星団です。 また、実視等級は5.2等と明るく、北天で一番美しいとされるヘルクレス座のM13に匹敵しますが、 南中すると天頂付近で輝くM13と比べて、南中高度が低いため、条件よく観望・撮影できる夜は少ないのが残念です。

地平線まで綺麗に晴れた夜に観望できれば、 口径5センチ程度の双眼鏡でも、ぼんやりとした星雲状に見え、恒星と異なることが容易に分かります。 天体望遠鏡で更に拡大すれば、球状星団らしく、ボール状に星が集まった様子がよくわかります。 大口径になるほど迫力が増すので、是非一度は大口径望遠鏡で観望してみたい対象です。

このM22星団の写真は、口径25センチの天体望遠鏡にデジタル一眼レフカメラを取り付けて撮影した作品です。 低空の気流の影響で若干星が肥大していますが、星が球状に集まった様子を写しだす事ができました。 M22の他にもいて座には、数多くの球状星団が輝いていますので、撮り比べるのも面白いと思います。


Imaging information

撮影光学系:タカハシMewlon-250CRS鏡筒、レデューサーCR0.73×使用

撮影カメラ:Astro6D(キヤノンEOS6D、フィルター換装・冷却改造カメラ)

赤道儀:ビクセンAXD赤道儀、M-GENオートガイダーにて追尾

カメラの設定:ホワイトバランスマニュアル、ISO1600、RAWモード

露出時間:600秒×4コマ

画像処理ソフト: ステライメージ7、PhotoshopCC 2015

撮影場所: 岡山県備前市八塔寺、2016年撮影