おおぐま座

Ursa Major

おおぐま座

Takayuki Yoshida

おおぐま座の概要

おおぐま座は春の時期に見頃を迎える星座です。 おおぐま座の名前を知らなくても、星座の一部を形取っている北斗七星を知らない人はいないでしょう。 北斗七星は7つの星で構成されたよく目立つ星の並びです。 この北斗七星は、カシオペア座と並んで北極星を探すための星としてよく使われています。 北斗七星の「ひしゃく」の部分をなす2つの星の線を、5倍伸ばすと北極星が見つかります。

おおぐま座は全天で3番目に大きな星座ですが、北斗七星以外は暗い星が多く、 都会の夜空で全容を掴むことは容易ではありません。 しかし、郊外の星空の綺麗な場所で空を見上げると、天頂に輝くその大きな姿に驚くことと思います。

おおぐま座の星座内には、たくさんの系外銀河が輝いています。 中でも有名な天体は、M81とM82という系外銀河です。 どちらも遙か彼方の宇宙で輝く銀河で、形の異なった様子が興味深い天体です。 天体望遠鏡を使えばその形の違いがよくわかりますが、双眼鏡でもその姿を確認することができます。

また、北斗七星を形作るミザールという恒星は、肉眼で分離することができる二重星です。 昔から視力検査に使われていた星なので、一度分離できるかどうかテストしてみましょう。 なお、天体望遠鏡でこの星を見ると、主星の側に伴星がくっついていることがわかります。

おおぐま座は、ギリシア神話の中では女神アルテミスのニンフ、カリストとして登場しています。 この大熊は、そのカリストが大神ゼウスの妻ヘラの嫉妬によって変えられた姿だとされています。 詳しくはギリシア神話のページをご覧下さい。

星座名 英語名 略号 星数(5.5等まで) 特徴 季節
おおぐま Ursa Major UMa 71個 北斗七星で有名な星座

Imaging information

撮影レンズ: キャノンEF24mmF1.4LUSMII

使用カメラ: キャノンEOS5DMarkII

露出時間: L=8分x4, ISO800, F2.8, 追尾撮影