北極星と北斗七星

Big Dipper and Pole Star

北極星と北斗七星

Takayuki Yoshida

北極星と北斗七星の概要

夜空で誰でも知っている有名な星といえば、北極星でしょう。 北極星は北方向を示す星として昔から良く知られていて、天体観測だけでなく、航海などでも重宝されてきました。 その北極星を見つけるよい目印となるのが北斗七星です。 北斗七星はおおぐま座の一部ですので、正確には一つの星座ではありませんが、 こちらも一般に広く知られている星の並びです。

上の写真では、右側の星の並びが北斗七星になります。 この北斗七星の先で輝く二つの星(α星とβ星)の間隔を5倍延長した先に、北極星が位置しています。 写真の中では、北極星は中央左寄りに写っている星です。

現在の北極星は、こぐま座のα星ポラリスです。 こぐま座を構成する星の並びは北斗七星に良く似た形をしていて、北斗七星の柄杓にちなんで、 「小柄杓」とも呼ばれます。 大小のひしゃくが並んでいる様は、まるで親子のようにも見え、夜空の暗い天体観測地では、 二つのひしゃくが北天を回る様子が印象的です。

ギリシア神話を紐解いてみれば、星座となったおおぐま座とこぐま座は、 カリストとその息子のアルカスの姿の変わり果てた姿とされています。 こぐま座の回りを回る北斗七星は、子供を思う母親のように見えるかもしれません。


Imaging information

撮影レンズ: キャノンEF24mmF1.4LUSMII

使用カメラ: キャノンEOS60D(フィルター換装、冷却改造)

露出時間: L=5分x4, ISO800, F2.5, 追尾撮影