魔女の横顔星雲


魔女の横顔星雲 IC2118

エリダヌス座に広がる淡い反射星雲、魔女の横顔星雲(IC 2118)を写した写真です。 魔女の横顔星雲は、オリオン座の明るい恒星リゲルの光を受けて、淡く青く輝く反射星雲です。 非常に淡い対象ですが、撮影後の画像処理でコントラストを高めることで、淡い青色のガスと、その外縁を縁取る暗黒帯や赤褐色の星間物質を表現することができました。 鼻先から顎にかけての輪郭も分かりやすく、右側を向いた魔女の横顔をイメージしていただけるのではないでしょうか。

魔女の横顔星雲を初めて撮影したのは、ペンタックス100SDUFを使用していた頃のことです。 当時は銀塩フィルムでの撮影でしたが、ポジフィルムには明るい部分がかろうじて写る程度でした。 それでも、魔女の横顔が写ったことが嬉しく、強く印象に残っています。 それと比べると、現在では同じ光学系でも、よりはっきりと星雲の姿を映し出せるようになりました。機材と画像処理技術の進歩のお陰ですね。

魔女の横顔星雲は、高橋製作所の反射望遠鏡「タカハシ ε-160ED(口径160mm)」と、モノクロ冷却CMOSカメラを使用して撮影し、LRGBカラー合成で仕上げました。 非常に淡い星雲ですが、デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼等でも、十分に写し取ることができます。 可能であれば、開放F値の明るい光学系を使用し、時間をかけて撮影にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

※魔女の横顔がわかりやすいように、上写真は南北を逆にして展示しています。


Imaging information

撮影鏡筒:タカハシε-160ED

望遠鏡架台:ビクセンAXD赤道儀

撮影カメラ:ZWO ASI2600MM Pro 冷却CMOSカメラ

カメラの設定:ゲイン100、オフセット50、センサー温度マイナス10度

露出時間:L=300秒×50枚、R=G=B=各300秒X20枚、Chroma社フィルター使用

画像処理ソフト:PixInsight、ステライメージ10、Affinity Photo2

撮影場所:N.N.R.V.リモート観測所、2026年1月撮影