NGC4725銀河


かみのけ座のNGC4725銀河

NGC4725銀河は、かみのけ座の中で輝いている系外銀河で、地球からの距離は約4000万光年と考えられています。 棒状に伸びた銀河の核の様子から、NGC4725は棒渦巻銀河の一種に分類されています。

かみのけ座には、メシエ天体の一つである黒眼銀河M64も輝いています。 M64と比べると知名度は低いNGC4725銀河ですが、視直径は10分前後と比較的大きく、思いの外、写真栄えする天体です。 上の写真でも、銀河の明るい核の周りにまとわりつくような淡い銀河の腕が写ってきて、 美しい渦巻銀河の姿を見せてくれます。

このNGC4725の写真は、口径20センチのニュートン式反射望遠鏡に冷却CCDカメラを取り付けて撮影を行いました。 冬場の撮影のため、気流はそれほど良くはなかったのですが、NGC4725銀河は南中すると天頂付近で輝くため、 空気の揺らぎを受けづらく、想像していたよりも解像感の高い画像を得られました。 気流が落ち着く春の時期にNGC4725を南中前後に撮影すれば、より詳細な銀河のディテールを表現できるのではないでしょうか。


Imaging information

撮影機材: タカハシMT-200, タカハシNJPTemma2赤道儀

使用カメラ: SBIG ST-2000XM, Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間: L:15分×8フレーム, RGB:各10分×2フレーム

画像処理ソフト: ステライメージ7, PhotoshopCC

撮影場所: 岡山県備前市吉永町八塔寺