NGC3184銀河


おおぐま座のNGC3184銀河

NGC3184銀河は、おおぐま座の後ろ足の先で輝いている銀河です。 明るさは10等級と暗めの銀河ですが、銀河の腕が巻いた様子が美しい天体です。 秋に見頃を迎える、ケフェウス座のNGC6946銀河を少し小さくしたようなイメージです。 地球からこのNGC3184銀河までの距離は約4000万光年。遠く遙か彼方の宇宙で輝いている天体です。

このNGC3184は、10等級という数値以上に暗く感じる銀河で、口径30センチの天体望遠鏡を使って観察してもボンヤリ見えるだけでした。 小口径の天体望遠鏡を使っての観望向きの系外銀河とは言えないでしょう。

デジタル機材を使って写真に撮ると、上の写真のようにクルリと巻いた腕がボンヤリと写ります。 淡い腕の部分を明るく表現するには長時間露出が必要で、この写真も10分露出したコマを15枚コンポジットしています。 仕上がりの滑らかさを考えると、できれば一枚当たり15分はかけた方がよかったかもしれません。 思ったより撮影するのが難しい銀河だと思います。


Imaging information

撮影機材: タカハシミューロン300CR, 国際光器製ヘラクレス赤道儀

使用カメラ: SBIG ST-2000XM, AO-7使用, Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間: L:10分×15フレーム, RGB:各10分×2フレーム

画像処理ソフト: ステライメージ6.5, PhotoshopCS5

撮影場所: 岡山県備前市吉永町