花桃まつり

Hanamomo Festival

花桃まつり

花桃まつり

花桃まつり

Takayuki Yoshida

長野県阿智村の花桃まつり

花桃まつりは、花桃の開花時期に合わせて(例年4月下旬〜5月上旬)、長野県阿智村で行われているお祭りです。 お祭り会場の周りには、約5000本の花桃が植栽されており、 この木々が色とりどりの花を咲かせる様は、とても見事で、山村がピンク色に染まっているようでした。 阿智村は「日本一の桃源郷」とアピールしていますが、 今回訪れてみて、確かに桃源郷という言葉通りの景色だと感じました。

花桃は、鑑賞するために改良されたモモで、福沢諭吉の娘婿にあたる福沢桃介氏がドイツのミュンヘンから持ち帰り、 この地方に植えたのが始まりだそうです。 その後、村の人が植栽を進め、現在のようなお祭りが開催されるようになったのは、十年ほど前のことです。 現在でも、花桃の植栽範囲を広げているようですので、年々美しさが増していくお祭りだと思います。

花桃は、比較的長い期間にわたって、花を観賞することができるそうです。 満開になった時期に観光客が集中する桜と違って、長い間花を楽しめるというのは魅力ですね。 開花時期がゴールデンウィークに重なるので、観光の目玉としても優れていると感じました。

ところで、阿智村は「日本一の星空が見える村」というキャッチフレーズを掲げて、 星空ナイトツアーを開催していることでも知られています。 この日も花桃を鑑賞した後、ロープウェイに乗って、 ナイトツアーが開催される富士見山高原に向う方がいらっしゃいました。

大都市の光害の影響で、都市周辺の星空が失われつつある一方、 星空の綺麗な山間部では、星空の美しさが観光客誘致のポイントになりつつあります。 こうした星空イベントを通じて、星空の貴重さが見直されて、星が綺麗に見える場所が増えれば嬉しいですね。


Imaging information

使用レンズ:キヤノン EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM レンズ

使用カメラ:キヤノン EOS8000D デジタル一眼レフカメラにて撮影