M88 銀河

M88 Galaxy,NGC4501

M88 銀河

Takayuki Yoshida

かみのけ座の渦巻銀河 M88

M88は、かみのけ座で輝く系外銀河で、地球から約6000万光年離れている天体です。 M88銀河は、かみのけ座とおとめ座に広がる「おとめ座銀河団」に属する銀河の一つです。 M88銀河の周囲には、M91銀河をはじめとした、メシエ天体に選ばれた系外銀河が数多く輝いています。

M88銀河は、1781年にシャルル・メシエが発見した天体です。 それほど明るい銀河ではありませんが、口径8センチ程度の望遠鏡でも姿をボンヤリと確認することができます。 口径が大きくなるにつれ、細長い楕円状の姿がはっきりしてくるようになりますが、 銀河の渦巻きまで確認しようと思えば、とても大きな天体望遠鏡が必要でしょう。

M88銀河の写真写りは良好で、15センチ程度の天体望遠鏡でも、渦を巻いている様子を捉えることができます。 しかし、視直径が7分前後と小さいため、迫力ある姿で捉えようと思えば、2000ミリ以上の焦点距離が必要になってきます。 今回は、焦点距離約2,500ミリの望遠鏡に、センサーサイズの小さな冷却CCDカメラを取り付け、 銀河のディテールに迫ってみました。 渦を巻いている様子がよくわかり、なかなか美しい銀河だと思います。


Imaging information

撮影機材:ミューロン250CRS、ビクセンAXD赤道儀

使用カメラ:SBIG ST-2000XM、AO-7使用、Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間:L=15分×8フレーム、RGB=各10分×2フレーム、総露出時間3時間

画像処理ソフト:ステライメージ7、PhotoshopCC 2015

撮影場所:岡山県備前市八塔寺、2017年撮影