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ミラーレス一眼カメラ星空ギャラリー

ミラーレス一眼カメラは、デジタル一眼レフカメラの光学式ファンダーを取り除いたデジカメのことで、 ポータブル赤道儀の人気の高まりと共に、星空や天体の撮影にもよく用いられるようになってきました。

このページでは、そんなミラーレス一眼カメラを使って撮影した、星空の写真を展示しています。 写真の展示数はまだ少ないですが、順次新作を追加していく予定ですので、 ゆっくりご覧いただければ幸いです。 画像またはテキストをクリックすると、大きな星の写真が表示されます。

ミラーレスで撮った天の川 ミラーレスで撮った天の川
キヤノンEF-M22 STMレンズ,キヤノンEOS M
アンドロメダ大銀河 アンドロメダ大銀河
コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FL,キヤノンEOS M
満月の写真 満月の写真
タカハシTOA130S,キヤノンEOS M
半月 月齢9 半月の写真
タカハシTOA130S,キヤノンEOS M
昇ってきた夏の天の川 昇ってきた夏の天の川
キヤノンEF-M22 STMレンズ,キヤノンEOS M


ミラーレスの四方山話

ミラーレスが登場した頃は、コンパクトデジカメと一眼レフカメラの中間のような微妙な立ち位置でしたが、 現在はカメラの一つの種類として広く認知されるようになりました。 どちらかというと、一般的にはデジタル一眼レフカメラの仲間のように印象付けられているように思います。

ミラーレスは、その名のとおりミラーボックスがないデジタルカメラです。 ミラーボックスがないため、カメラボディを薄型化することができます。 また、レンズから入ってきた光を導く光学式ファンダーもないため、デジタル一眼レフカメラと比べると軽量です。

天体写真を撮るにあたっては、カメラボディが軽量なのは大きなメリットとなります。 近頃はポータブル赤道儀が人気ですが、コンパクトな赤道儀はモーターのトルクが弱いことが多く、 あまり大きな機材は載せることができません。 こうしたとき、ミラーレスカメラが役立ってくれます。

天体望遠鏡を使用した直焦点撮影でも、重いカメラを取り付けると接眼部の平面性が狂ったり、 ドロチューブが知らずに伸びてピントがズレてしまっていることがあるので、 軽量なカメラは大きなアドバンテージです。 また、ミラーショックが発生しないのも美点でしょう。 直焦点撮影では、光学式ファインダーで対象を詳細に確認したり、ピントを合わせることは希なので、 ミラーレス一眼カメラは、天体撮影に向いたカメラと言えるかもしれません。

このように、天体撮影にメリットが大きいミラーレスですが、 カメラレンズを使った星空撮影に目を向けると、明るいレンズのラインナップが不足しているのが残念です。 また、液晶画面や電子ビューファインダーで対象確認を確認するため、 デジタル一眼レフカメラと比べると、電池の消耗が激しい機種が多いようです。

ミラーレスは長時間・高感度ノイズが多いと言われてきましたが、 富士フィルムのX-E2をはじめとした、デジタル一眼レフカメラにも負けない低ノイズカメラが登場しています。 赤い星雲を写すため、天体撮影用のフィルター換装サービスが行われるようになると、 天文界にミラーレスカメラが一気に普及するかもしれません。

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