とも座の二重星団

とも座の二重星団

冬の天の川の中で輝くとも座の二重星団M46とM47の写真です。 とも座の二重星団は、有名なペルセウス座の二重星団にも負けない くらい美しい散開星団の集まりで、私も大好きな星団の一つです。とも座の二重星団は、冬の南の低空で輝いています。

メシエ番号がふられていないペルセウス座の二重星団と異なり、このとも座の二重星団には番号がふられています。 下の拡大写真を見て頂いて、左側がM46で右側がM47です。左側のM46にはNGC2438という小さな惑星状星雲があることで有名です。 この写真でも、かわいらしくM46の上部に写っているのがわかると思います。

2002年の冬に撮影した懐かしい写真です。この頃はまだオートガイダーも持っていなくて、ガイド鏡の星を眼視で見て手動でガイド補正をしていました。 拡大画像を見ると星も真円で、手動ガイド補正の苦労が忍ばれます。きっと寒い空の下で、一心不乱にガイド鏡を覗いてモーターを動かしていたの でしょうね。今は怠け者になってしまって、もうこんな熟練技はできないでしょう(笑)。

この後も何度かこの星団を撮影しましたが、このポジの写りが一番光害かぶりが少なく美しい発色でした。 わずかな間でも光害が酷くなっているのですね。残念なことです。


Imaging information

撮影機材: ペンタックス100SDUFU, タカハシEM200赤道儀

使用カメラ: ペンタックス67 カメラ

追尾方法: 6センチガイド鏡+ビクセンGA2による眼視ガイド

露出時間: 50分、エクタロームE200(+1増感)

撮影場所: 奈良県野迫川町鶴姫公園,2002年撮影