Milkyway taken in Tekapo, New Zealand

Takayuki Yoshida

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テカポで撮影した夏の天の川銀河

夏の星空で一番の見所と言えば、南天に白く浮かぶ夏の天の川銀河でしょう。 さそり座からいて座にかけての天の川は、特に明るく、星空の綺麗な場所で観望すれば、 まるで地平線から続く白い帯のように見えます。 この天の川は、私たちが住む天の川銀河系を地球から見ている姿です。 双眼鏡を使うと、雲のように見える白い光芒が、小さな星々の集まりであることがわかります。

写真の中で、左上から右下へと流れる茶色がかった光芒が天の川です。 天の川は肉眼では白く見えますが、写真に撮ると少し茶色がかって写ります。 また、天の川の中心には、暗黒帯が銀河を二分するように走っているのがわかります。 写真の右寄りには、さそり座の一等星アンタレスもオレンジ色に輝いています。

この天の川の写真は、ニュージーランドのテカポ湖周辺で撮影した作品です。 東京や大阪では、この写真の一番下が地平線付近になりますので、 クリアに写すのはなかなか難しいですが、 ニュージーランドではさそり座が天頂付近に見えるので、コントラスト良く写すことが出来ます。 南半球に出かけたら、天頂で輝くさそり座といて座を写真に写してみてはいかがでしょう。

なお、南半球で撮影した写真は南半球の星空写真ページに載せています。 南十字星の写真をはじめ、 ニュージーランドのテカポ湖で撮影した星空写真を掲載していますので、そちらも合わせてご覧下さい。

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