ペルセウス座

ペルセウス座の概要

ペルセウス座は秋の星座の中でも終わりの方に昇ってくる星座で、晩秋から初冬に見頃を迎える星座です。 北天で目立つカシオペア座とぎょしゃ座の一等星カペラに挟まれるように輝いている星座で、2等星のアルゲニブを中心にして広がっています。 星座絵では勇者ペルセウスが剣を持って、メデューサの首を取った場面が描かれています。

古代バビロニア時代の頃には、このペルセウス座は神の姿だと考えられていたようです。 それがギリシアに渡って、ギリシア神話と結びつきペルセウス座になったということです。 プトレマイオスの48星座にも含まれている星座です。

ペルセウス座にまつわる物語は、ギリシア神話の中でもひときわ有名です。 星座になった勇者ペルセウスは、国王ポリュデクテスから難題の仕事を命じられます。 それが有名なメデューサの首を取ってくるというものでした。 青銅の盾を使って見事メデューサの首を取ったペルセウスは、 ペガサスに乗ってギリシアに帰る途中、岩に繋がれたアンドロメダ姫をお化けクジラから救うという物語です。 この物語は映画化も何度かされているので、星座を見たことがない方でも知っているのではないでしょうか。

ペルセウス座の周りには、この神話の登場人物が輝いています。 すぐ近くにはアンドロメダ座とカシオペア座が、そしてお化けクジラとなったくじら座、それにアンドロメダ姫の両親、 カシオペア座とケフェウス座です。 これらの星々を見ながら、神話物語を想像してみるのも面白いかもしれません。

ペルセウス座には興味深い天体が輝いています。 まず注目したいのは、二重星団h-xです。 この二重星団はとても美しい星団で、星空が綺麗な場所なら肉眼でも確認できます。 双眼鏡で観望すると星が密集している様子がよくわかり、大変見事な眺めになります。 上の写真でも中央左寄りに写っていますので、捜してみてください。

もう一つは、ペルセウスの足下で輝くカリフォルニア星雲です。 カリフォルニア星雲は赤い散光星雲で、昔から天体写真ファンの格好の被写体になってきました。 天体写真用にフィルター換装したデジタルカメラを使うと、思ったより簡単に写ってきますので、 是非チャレンジして欲しい対象です。 この写真でも画面右下に赤く写っているのがわかります。

星座名 英語名 略号 星数(5.5等まで) 特徴 季節
ペルセウス Perseus Per 65個 ギリシア神話のヒーロー。二重星団が美しい

Imaging information

撮影レンズ: キャノンEF24mm F1.4LII USM

使用カメラ: キャノンEOS60D(フィルター換装、冷却改造)

露出時間: L=8分x4, ISO800, F2.8, 追尾撮影